「ザ・グース」について


ここでは「ザ・グース」というグループについてお話しいたしましょう。
そもそもリコーダープレーヤーとしてすでに、輝かしい実績を持っていたメンバーが、新たにオカリナという楽器に出会い、それぞれが互いに力を合わせ、技術を磨き、今日に至った経緯をお話しましょう。

「ザ・グース」結成裏話
それは、1995年の秋のことでした。及川と東京リコーダー・オーケストラなどで活躍中の早崎靖典がとある仕事で出会った折、ふとしたきっかけでオカリナの話題になりました。すでにオカリナの仕事を始めていた及川は、かねてからプロによるオカリナの合奏団体の結成を計画していました。尚美リコーダー・オーケストラ時代の友人であった早崎に話を持ち掛けると早崎はその話に興味を示し、彼の所属している東京リコーダー・オーケストラの優秀な若手のメンバーに声を掛けました。そして、第一回目の集まりを持ったのは1995年の12月も押しつまったある日のこと。当初は男性4名による合奏でしたが、更なるレパートリーの拡大と音色の豊かさを求める目的から1名の追加を検討し、紅一点である細岡の入団が決定しました。1997年2月11日に第二回目の練習を行い、この日がオカリナ5名による「ザ・グース」が誕生した日です。

ついにコンサートが実現
1997年5月20日に第一回目の演奏会(デビュー・コンサート)を開くことが決定し、 オカリナのみより撥弦楽器を加えた響きの重要性を感じハープの参加を考えました。 幸いにメンバーの松浦に心当たりがあり、第一回目の演奏会のゲストとして“斎藤綾子”を迎えました。 8月7日の追加公演においても斎藤はゲスト扱いでしたが、追加公演終了後正式メンバーとしての打診をしたところ、 快く承諾をしてもらえ6人編成による「ザ・グース」がスタートしました。 その後早崎と松浦が退団し、後にハープの斉藤も退団いたしました。 若干の活動休止時期を経たこともあり、グースの音色の方向性を若干修正し 新たにギターとオカリナの平嶋とリコーダー・オーケストラ時代の盟友である味沢をメンバーとして向かえ現在に至っております。

「ザ・グース」名前の秘密
グループ名の「ザ・グース」とはイタリア語の「オカリナ(小さな鵞鳥)」の鵞鳥(ガチョウ)を英語にしたものです。 また当初「スーパー・オカリナ・バンド」と名付けたのは、スーパーな演奏が出来るアンサンブルを目指したいという事からの命名だったのですが、 スーパーな演奏が出来るグループと誤解が生じてきたこともあり、再スタートと共に「スーパー・オカリナ・バンド」から「オカリナ・アンサンブル」へと変更しました。

「ザ・グース」の方向性
「ザ・グース」の音楽の方向性は、クラシックが基本にあります。それはメンバー全員がクラシック・プレイヤーである事と、日本で愛されているオカリナの本来の形はヨーロッパであるとの事からクラシックの作品を中心に演奏していましたが、第10回の公演前後からオリジナル作品に力を入れています。作曲は及川と平嶋が曲を出し合っております。及川は自身の出身地岩手県の情景を宮沢賢治が名付けた「イーハートーヴ」のイメージの下作品を作り、平嶋はその豊富な音楽経験からバラエティーに富んだ楽曲を発表しています。その一部はサウンド・サンプルからお聴き戴けます。オカリナという楽器をアンサンブル(合奏)楽器として位置づけ、芸術楽器としてのオカリナを主張したいと思っています。これからも、バラエティーに富んだプログラムを組んで参りますが、中でもオリジナル・プログラムの充実に力を入れて行きたいと思っています。

皆さんの暖かい応援とご支援をよろしくお願い致します。


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2014/12/10